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慢性気管支炎

慢性気管支炎とは、咳や痰が長期間にわたって続く病気で、特に冬場に悪化することが多い疾患です。たばこを吸う方に多く見られ、進行すると「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」の一部として呼吸機能が低下する原因にもなります。

当院では、咳や痰がなかなか治まらない方に対して、症状の背景を丁寧に調べ、必要な検査と治療をご提供しています。「風邪が長引いているだけかな?」と思っているうちに、慢性的な気道の炎症が進んでしまうケースも少なくありません。どうぞ早めにご相談ください。

慢性気管支炎の原因

慢性気管支炎は、気道(気管支)に慢性的な炎症が起きている状態です。その主な原因は次のとおりです。

1. 喫煙(たばこ)

  • 最も大きな原因です。喫煙によって気道に慢性の刺激が加わり、炎症が続きます。

2. 大気汚染・粉塵・有害ガス

  • 職場での粉じん吸入や、自動車の排気ガス、大気汚染も要因になります。

3. 呼吸器感染の繰り返し

  • 風邪やインフルエンザなどが引き金となることもあります。

4. 加齢や免疫力の低下

  • 高齢になるにつれて気道の防御機能が低下し、炎症が慢性化しやすくなります。

5. 遺伝的要因

  • ごくまれですが、体質的に気道の弱い方もいらっしゃいます。

慢性気管支炎によって引き起こされる病気

慢性気管支炎が進行すると、単なる咳や痰だけでなく、以下のような病気や状態に繋がることがあります。

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)

    • 慢性気管支炎と肺気腫を含む病気で、呼吸機能が徐々に低下します。

  • 気管支拡張症

    • 気道が拡張し、感染を繰り返すようになります。

  • 肺炎や感染症のリスク増加

    • 慢性的な炎症によって肺の防御機能が弱まり、感染しやすくなります。

  • 心肺機能の低下

    • 酸素が十分に取り込めなくなり、心臓にも負担がかかるようになります。

慢性気管支炎の処置や治療法

当院では、慢性気管支炎に対して以下のようなアプローチで治療を行っています。

1. 喫煙者には禁煙サポート

  • 禁煙は最大の治療です。当院では、禁煙外来や生活指導も行っています。

2. 吸入薬の使用

  • 気道の炎症や狭窄を抑える吸入ステロイド薬、気管支拡張薬などを使用します。

3. 内服薬

  • 去痰薬(痰を出しやすくする薬)、抗炎症薬、抗菌薬(感染時)を処方することがあります。

4. 呼吸リハビリテーション

  • 呼吸筋を鍛えたり、呼吸法の指導を行い、息切れを軽減させます。

5. 定期的な肺機能検査

  • スパイロメーターという機器で呼吸の状態を数値化し、治療の効果を評価します。

6. ワクチン接種

  • インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種で重症化を防ぐことができます。

慢性気管支炎についてのよくある質問

Q1. 咳が3週間以上続いています。これも慢性気管支炎ですか?
A1. 咳が2か月以上続いている場合は「慢性咳嗽(がいそう)」と呼ばれ、慢性気管支炎の可能性もあります。一度診察と検査を受けることをおすすめします。

Q2. たばこをやめれば治りますか?
A2. 禁煙は非常に効果的で、症状の進行を抑えることができます。ただし完全に元の状態に戻るわけではないため、早期の禁煙が重要です。

Q3. 家の中でも咳が出ます。どうすればいいですか?
A3. 室内の乾燥、ハウスダスト、ペットの毛なども刺激になることがあります。加湿や掃除、空気清浄機の使用も有効です。

院長より

慢性気管支炎は、「ただの風邪が長引いているだけ」と思われがちですが、放っておくと生活の質が大きく低下してしまうことがあります。特に喫煙歴のある方や、咳・痰が続く方は、早めの受診をおすすめいたします。

当院では、呼吸器内科として、咳の原因を丁寧に見極め、必要に応じて検査や治療をご提案しております。ご不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

札幌市東区、地下鉄東豊線「東区役所前駅」から徒歩1分の光星メディカルクリニックは、地域の皆さまのかかりつけ医として、いつでもお待ちしております。

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