睡眠時無呼吸症候群（SAS）は、眠っている間に呼吸が何度も止まる病気です。本人は気づきにくいものの、大きないびき、日中の強い眠気、集中力の低下、起床時の頭痛などの症状がみられます。

放置すると、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病など重大な疾患のリスクを高めるため、早期発見と治療がとても重要です。

睡眠時無呼吸症候群の原因について

睡眠中に呼吸が止まる原因には、主に上気道（鼻や喉の空気の通り道）の閉塞が関係しています。

主な原因

• 肥満（特に首周りの脂肪）

• 扁桃肥大・アデノイドの肥大

• 舌が大きい、舌根が沈みやすい

• あごが小さい（顎の形態）

• 仰向け寝の習慣

• 飲酒・睡眠薬の服用

• 加齢や筋力の低下

特に中年以降の男性に多く見られますが、女性や痩せ型の方でも起こることがあります。

睡眠時無呼吸症候群によって引き起こされる病気

この病気は、睡眠中の呼吸が繰り返し止まることで、慢性的な酸素不足と睡眠の質の低下を引き起こします。

合併症のリスク

• 高血圧症（夜間血圧上昇）

• 心不全・心筋梗塞

• 脳卒中・脳梗塞

• 2型糖尿病

• うつ症状・不安感

• 交通事故（運転中の居眠り）

これらのリスクを抑えるためにも、正確な診断と治療が欠かせません。

睡眠時無呼吸症候群の処置や治療法

光星メディカルクリニックでは、SASの簡易検査から治療・フォローアップまで対応しています。

1. 簡易検査（ご自宅での睡眠検査）

• 睡眠中の呼吸・酸素飽和度・いびき音などを計測

• 小型の機器をご自宅にお持ち帰りいただき、翌日に解析します

• 結果により、必要に応じて専門機関での精密検査（PSG）をご案内

2. CPAP療法（経鼻的持続陽圧呼吸療法）

• 睡眠中にマスクをつけ、空気を送り込むことで気道の閉塞を防止

• 最も効果的とされる治療法

• 機器の貸出・操作指導・使用中のサポートも行います

3. その他の治療法

• マウスピース（スリープスプリント）・・軽症の場合に使用

• 生活習慣の見直し・・減量、禁酒、横向き寝の習慣化など

• 手術治療・・重度の場合に耳鼻科との連携による手術も選択肢に

睡眠時無呼吸症候群についてのよくある質問

Q1. いびきをかくのは無呼吸症候群ですか？

A1. 必ずしもそうとは限りませんが、大きないびきが続く場合は無呼吸を伴っている可能性が高く、一度検査を受けることをおすすめします。

Q2. 日中の眠気がひどく、集中できません。

A2. 睡眠の質が低下している可能性があります。夜間に呼吸が止まっていないか、簡易検査で確認が可能です。

Q3. CPAP治療は苦しくありませんか？

A3. 最初は違和感を感じる方もいますが、多くの方が数日で慣れ、ぐっすり眠れるようになったと感じています。

Q4. 検査には入院が必要ですか？

A4. 当院ではまずは自宅でできる「簡易検査」をご案内しています。入院を伴う検査が必要な場合は、連携機関をご紹介します。

当院の睡眠時無呼吸症候群診療について

光星メディカルクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の診療にも力を入れています。

• 簡易検査機器をご自宅にお貸し出し

• 結果に応じた適切な治療のご提案

• CPAP機器のレンタルや指導をサポート

• 精密検査や耳鼻科紹介などの連携体制も充実

通いやすい「東区役所前駅」徒歩1分、駐車場完備の環境で、継続したフォローアップも安心してお任せいただけます。

院長より

「よく眠れた気がしない」「昼間に眠気がひどい」「いびきを指摘された」…こうした症状は、単なる疲れではなく、睡眠時無呼吸症候群のサインかもしれません。

私たちは、患者さんの生活に寄り添い、無理のない形で症状の改善を目指す治療をご提案します。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。