逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症が起きる病気です。胸やけや呑酸（酸っぱいものが上がってくる）、のどの違和感、咳などの症状がみられます。

以前は中高年に多い病気とされていましたが、最近では若い世代にも増えており、生活習慣や食生活の変化が関係していると考えられています。

当院では、逆流性食道炎に対して生活指導と薬物療法を中心に、根本からの改善を目指しています。

逆流性食道炎の原因について

胃と食道の間には「下部食道括約筋」という筋肉があり、通常は胃の内容物が食道に戻らないように働いています。しかしこの筋肉の働きが弱まることで、胃酸や胃の内容物が食道に逆流しやすくなります。

主な原因

• 食べ過ぎ、早食い

• 脂っこいもの、甘いもの、アルコールの摂取

• 食後すぐに横になる習慣

• 肥満（特に内臓脂肪型）

• ストレスや緊張

• 加齢による括約筋のゆるみ

• 妊娠や便秘による腹圧上昇

• 薬の副作用（カルシウム拮抗薬、抗うつ薬など）

一度発症すると、再発を繰り返しやすい傾向があるため、生活習慣の見直しが治療の要となります。

逆流性食道炎によって引き起こされる病気

逆流性食道炎を放置すると、炎症が繰り返されることで次のような病気に進行する可能性があります。

合併症・関連疾患

• 食道潰瘍・・粘膜がただれて出血する

• 食道狭窄・・炎症の治癒過程で食道が狭くなる

• バレット食道・・食道の細胞が変化し、がん化リスクが上がることも

• 慢性咳嗽（長引く咳）

• 咽頭炎・声枯れ・のどの違和感

早期に適切な対応をすることで、こうしたリスクを大幅に軽減できます。

逆流性食道炎の処置や治療法

光星メディカルクリニックでは、問診と必要に応じた検査を行い、症状の程度に合わせて治療を進めます。

1. 生活習慣の改善

• 食事は腹八分目に

• 就寝の2〜3時間前には食事を済ませる

• 食後すぐ横にならない

• 高脂肪・刺激物・アルコール・炭酸・カフェインを控える

• 禁煙

• 体重管理（減量）

2. 薬物療法

• PPI（プロトンポンプ阻害薬）・・胃酸の分泌を抑える

• H2ブロッカー・・胃酸の分泌を抑える

• 制酸剤・・酸を中和する

• 消化管運動促進薬・・胃からの排出を促す

症状の重症度やライフスタイルに合わせて、薬の種類や量を調整します。

3. 検査

• 胃カメラ（上部消化管内視鏡）・・粘膜の炎症の有無を確認

• ピロリ菌検査・・除菌治療が必要な場合もあります

逆流性食道炎についてのよくある質問

Q1. 胸やけがたまにあるだけですが、病院に行くべきですか？

A1. 胸やけが月に数回以上ある場合は逆流性食道炎の可能性があります。重症化を防ぐためにも早めの受診をおすすめします。

Q2. 食後に咳が出るのも逆流性食道炎の症状ですか？

A2. はい。逆流した胃酸が気道を刺激し、咳が出るケースもあります。長引く咳の原因がこれであることもあります。

Q3. 薬をやめるとすぐ再発します。治らないのですか？

A3. 胃酸の逆流が起きにくい体質・生活習慣に整えていくことが重要です。薬に頼らず予防できるよう、当院では生活指導も丁寧に行っています。

Q4. 胃カメラは必須ですか？

A4. 全ての方に必要ではありませんが、症状が続いたり、がんとの区別が必要な場合には検査をおすすめします。

当院の逆流性食道炎診療について

光星メディカルクリニックでは、逆流性食道炎に対して以下のような体制で診療しています。

• 患者さん一人ひとりの症状に合わせた治療のご提案

• 胸やけ・のどの違和感・咳などの症状にも対応

• 胃カメラによる精密検査にも対応可能（必要時）

• 再発防止のための食事・生活習慣指導を重視

お仕事帰りやお昼休みにも通いやすい立地（東区役所前駅 徒歩1分）で、継続した治療が可能です。

院長より

「胸やけが気になる」「のどの違和感が続く」「咳が止まらない」。こうした症状、実は逆流性食道炎が関係しているかもしれません。

当院では、丁寧な問診と生活に即したアドバイスを通して、薬に頼りすぎず、根本的な改善を目指した診療を行っています。お気軽にご相談ください。