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COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 

COPD(シーオーピーディー)は、慢性的に肺の働きが悪くなる病気で、長年にわたる喫煙や、大気汚染、有害な粉じん・化学物質などを吸い続けたことが原因とされています。正式には「慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)」と呼ばれます。

札幌市東区にある光星メディカルクリニックでは、COPDの早期発見と進行抑制のための診断・治療を行っております。「最近、階段を上がるのがつらい」「ちょっとしたことで息切れする」と感じる方は、年齢や喫煙歴にかかわらず一度ご相談ください。

COPDの原因について

COPDの主な原因は「喫煙」です。

長年タバコの煙を吸い続けることで、肺の中に炎症が起こり、徐々に空気の通り道(気道)が狭くなったり、肺胞という空気を取り込む小部屋が壊れたりして、呼吸がしづらくなる病気です。

主な原因・リスク因子

  • 喫煙(受動喫煙を含む)

  • 大気汚染、職業性の粉じんや化学物質(工場・建設現場など)

  • 幼少期の肺炎や呼吸器疾患の既往

  • 遺伝的な体質(家族内発症が多い場合)

特に40歳以上で喫煙歴がある方は、COPDのリスクが高いと言われています。欧米では、喫煙者の30%が発症しているとの報告もあります。

COPDによって引き起こされる症状

COPDの特徴的な症状は、以下の通りです。

  • 運動時の息切れ(階段や坂道を登ると息が上がる)

  • 慢性的な咳や痰(たん)

  • 呼吸音の異常(ヒューヒュー、ゼーゼー)

  • 進行すると、安静時でも息苦しさを感じる

これらの症状は、進行性で徐々に悪化していきます。初期の段階では、加齢のせいかな?運動不足かな?と見逃されがちです。

しかし、放置すると日常生活に大きな支障をきたし、重度になると酸素吸入が必要になったり、肺炎を繰り返すようになります。

COPDの処置や治療法

COPDは一度発症すると「完全に治す」ことは難しい病気ですが、「進行を遅らせる」ことは可能です。

そのためには、できるだけ早く気づき、治療を始めることが大切です。

治療の基本

  1. 禁煙

    • 最も大切な治療です。進行を防ぐ唯一の方法です。

    • 当院では禁煙サポートも行っています。

  2. 吸入薬による治療

    • 気道を広げて呼吸を楽にする薬(長時間作用性気管支拡張薬など)

    • 吸入ステロイド薬(炎症を抑える)

  3. 呼吸リハビリテーション

    • 呼吸法の指導や、日常生活での体力維持をサポートします。

  4. ワクチンの接種

    • インフルエンザ、肺炎球菌ワクチンなどを接種し、重症化を予防します。

  5. 酸素療法(重度の場合)

    • 呼吸状態によっては、在宅酸素療法を検討します。

COPDについてのよくある質問

Q1. COPDはどんな検査でわかりますか?

A1. 呼吸機能検査(スパイロメトリー)で肺の状態を測定し、診断します。必要に応じて胸部レントゲンやCT検査も行います。

Q2. タバコをやめたら治りますか?

A2. 残念ながら一度傷ついた肺は元に戻りませんが、禁煙によって進行を止めることができます。早めの禁煙が重要です。

Q3. COPDの薬は一生飲み続けないといけませんか?

A3. 症状の程度によって異なりますが、多くの場合は継続的な治療が必要です。医師と相談しながら調整していきます。

Q4. COPDと診断されても運動して大丈夫ですか?

A4. 無理のない範囲での運動は、呼吸機能の維持に役立ちます。当院でも呼吸リハビリテーションについてアドバイスいたします。

当院のCOPD診療について

光星メディカルクリニックでは、以下のような体制でCOPDの診療に取り組んでいます。

  • 呼吸器内科の専門的な診察

  • 呼吸機能検査・レントゲン検査の実施

  • 吸入薬による個別治療プランの提案

  • 禁煙サポートの実施(希望者に禁煙外来をご案内)

  • ワクチン接種による重症化予防

息切れや咳が「年齢のせい」と思っていませんか?実はCOPDのサインかもしれません。早めに気づくことが、進行を防ぐ第一歩です。

院長より

COPDは、気がつかないうちに進行してしまう呼吸の病気です。特に喫煙歴のある方で「階段がつらい」「風邪が長引く」といった症状をお持ちの場合は、早めの検査をおすすめします。

当院では、患者さんの生活に寄り添い、できるだけ苦しさを和らげながら進行を抑えることを大切にしています。まずはお気軽にご相談ください。

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